コージェネレーションの導入は主に産業分野で進められていますが、最近は民生分野での導入も見られ、ホテルや病院、商業施設といった熱源の利用率が高い業種でコージェネレーションの活用が進むとともに、民生需要に合わせた小型のコージェネレーションシステムも開発されています。
従来の発電システムでは、エネルギー効率が40%程度に留まり、投入したエネルギーのおよそ60%が排熱として捨てられていましたが、ガスコージェネレーションは発生した排熱を給湯、空調、蒸気などに有効活用するため、ガスエンジン単体での運転と比べて、エネルギー総合効率を75%~85%まで高めることが可能です。
そのため、省エネルギー、環境負荷低減に大きく貢献すると共に、燃料費を大幅に削減することができます。CO2(二酸化炭素)排出量は従来の火力発電+ガスボイラーによる熱電供給と比べて、約36%もの削減が可能になります。
コージェネレーションを利用したピークカット運転によって夏季・冬季の契約電力を下げ、電気料金を削減することが可能です。
さらに、排熱利用による冷暖房機器のピークカットを行うことで、契約電力量を大幅に削減することができます。コージェネレーションによるピークカットは、自家発電と排熱利用の相乗効果により、一般的なピークカットを上回る効果が期待できます。
コージェネレーションを導入することで、BCP対策の一環としての電源の多重化が可能になります。万一の停電時にも安定した電力を供給できるため、事業継続に貢献します。停電時には、電力だけではなく熱供給も可能です。